年収と残業手当の関係

介護業界全般の問題点としてよく掲げられるのが給与水準であり、福祉施設介護員として働いていると全業種の平均年収に比べて低いのが悩みになりがちです。

平均的に見ると徐々に年収は高くなってきている傾向はありますが、介護保険制度によって介護報酬が定められているために大きな変化を見込むことはできません。
しかし施設間で差があるのも確かで、一般的には施設規模が大きいほど給与水準は高くなっています。そのため今よりも年収を上げたいのであれば、転職するのも1つの方法だといえるでしょう。

高い年収を得られるようにするための転職以外の方法としては残業をして残業手当を受け取るというものがあります。むしろ残業手当があるかないかの方がより重要性が高く、その差によって年収に差が大きく生じているといえるでしょう。
残業時間の長い施設が多い東京では他の地域に比べて平均年収が高くなっていて、少ない地域に比べると100万円近い差が生じているのが現状です。物価の高さの違いによって給与水準が変わっていることや比較的規模が大きな施設が多いことも影響しているのは確かですが、残業をいとわずに積極的に手当を取りに行くという考え方は福祉施設介護員になって稼ぐためには重要な考え方と言えます。

しかし、気をつけておきたいのがサービス残業にならない職場を選ぶことです。確実に労働量に見合った手当を支給してくれるシステムができている職場を選ぶことが肝心であり、職場選びのときには勤怠管理のあり方を確認する必要があります。