それぞれの福祉施設で求められる資格

福祉施設の代表的なものには、老人福祉施設、児童福祉施設、身体障害者福祉施設があります。

老人福祉施設で働く福祉施設介護員は、まず介護職員初任者研修を受講することが求められます。これは介護の基本知識や技術などを習得するための資格となり、座学と実習を合わせて130時間のカリキュラムを受講後、ペーパーテストを受けることになります。その後キャリアアップしていくのなら、介護職員実務者研修を受講し国家資格である介護福祉士の資格を取るのが一般的な道です。
さらに管理職を目指すのであれば、ケアマネージャーや認定介護福祉士などの資格取得を目指すと良いでしょう。

児童福祉施設で働く福祉施設介護員は児童指導員という資格が必要です。と言っても試験があるわけではなく、大学や大学院で社会学や教育学、心理学の内1つを終了した者や小学校や中学校、高等学校の教諭免許を有する者、児童福祉施設職員養成学校の卒業者などが資格を持っていることになります。

児童福祉施設では児童に生活指導を行い、学習などの目標設定を立てることが主な仕事です。そして、身体障害者福祉施設は重症心身障害児施設や知的障害児施設、身体障害者療護(授産)施設など様々な種類があります。

福祉施設介護員として働く際に求められる資格は特にないことが多いですが、社会福祉士や介護福祉士、精神保健福祉士などの資格を持っていると喜ばれるでしょう。また、送迎で車を使う福祉施設も多いため、普通免許が求められる場合も少なくありません。